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シネマ・シンジケート公式サイトが新しくなりました

当館も参加している、全国の街中映画館のネットワーク シネマ・シンジケートのサイトが

旧「シネミライ」から 新しく「映画館主義」というサイトにリニューアルしました。

その「映画館主義」のサイト上で、2月11日にシネマテークたかさきで行われた

茂木正男前総支配人の追悼上映会の様子がレポートされています。上映会の日からもう

かなり日にちは経ってしまいましたが、当日の様子が写真入りで丁寧にレポートされて

いますので、どうぞご覧ください。

『映画館主義』 http://eigakanshugi.com:80/2091

オスカー受賞作がいよいよ登場!  マン・オン・ワイヤー 

 今年のアカデミー賞ノミネート作品のなかで、シネマテークたかさきでは、『フロストxニクソン』『ダウト』『扉をたたく人』『レスラー』と、それぞれに見ごたえがあるテーマを持ち、名優たちの演技が光る話題作を上映してまいりました。皆さんお楽しみいただけたでしょうか?そして、今週からはいよいよオスカー受賞作が登場!最優秀長編ドキュメンタリー賞受賞作品の『マン・オン・ワイヤー』の上映が始まりました。

 今はなきニューヨークのワールドトレードセンターのツインタワーの屋上に、ワイヤーを渡して、高さ411M、地上110階建ての2つのビルを綱渡りでわたる、という世紀の大挑戦。フランス人の大道芸人、フィリップ・プティが1974年に成し遂げた「史上、最も美しい犯罪芸術」を、プティ本人や仲間の証言、当時の映像と再現ドラマを巧みに組み合わせて構成されたのが、この作品です。何故、あえて危険な挑戦をするのか?その答えが、真実の姿を通してきっと見つかるはず。支配人もイチオシのドキュメンタリー作品です。

 ところで、2006年のアカデミー賞授賞式前に発表された、オスカー受賞と寿命についての研究結果をご存知でしょうか?それによると、オスカーを受賞した俳優は、受賞できなかったほかのノミネート俳優に比べ、平均で4年長生きすることが分かったそうです。同様に、アカデミー賞を受賞した監督は、受賞できなかった監督よりも平均で4年半長生きするという結果が出ています。しかし何故か、残念ながら、オスカーを受賞した脚本家たちは、平均で3年半ほど寿命が短いらしいです。

 素晴らしいドキュメンタリー作品を送り出してくれた『マン・オン・ワイヤー』のジェームズ・マーシュ監督と、この作品の主役であるフィリップ・プティ氏に敬意を表して、是非2人とも長生きしていただきたいものだと願っております。

 『マン・オン・ワイヤー』 歴史に残る偉大な挑戦を是非ご覧ください!9月4日(金)までの上映です。

ミッキー・ロークの復活   『レスラー』

 『レスラー』が2008年ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞をはじめとして、様々な映画賞を受賞し、また第81回アカデミー賞にもノミネートされたとき、多くのメディアで、「ミッキー・ロークの復活」という表現を目にしました。

1980年代には美貌とセクシーさが魅力でセックスシンボルとして人気を博した彼は、数々の話題作に主演しましたが、90年代に入ると人気が下降。ライトヘビー級のプロボクサーとしても活動し、その後遺症による整形手術、肥満になどによって風貌が変化してしまい、俳優としての活躍の場を失っていき、不遇のスランプ時代を14年間も送ることになるのです。この『レスラー』は、俳優としての彼が10数年ぶりに主役としての演技を認められ、華々しい表舞台で評価された復帰作といえる作品なのでしょう。

 『レスラー』の主人公、プロレスラーのランディは、かつては栄光の頂点を極めたスーパーヒーローでしたが、20年が経って人気は下がり、金、家族、名声のすべてを失ってしまった中年レスラー。この作品では、プロレスラーのリングの外での、いわば舞台裏の人生も赤裸々に描かれています。リングに上る前の控え室でのレスラー同士の会話や、試合後のシーンはここまで映画にしてしまって大丈夫?と思うほどですし、またレスラーとしての体力や外見を維持するために、痛々しいほど身を削って努力していることが、生活感も加わってとてもリアルに感じられます。

この舞台裏の描写があるからこそ、プロレスのリングシーンがいっそう重みをもって迫力あるものになってくるのです。また、プロレスラー以外の部分、男として、父親としてのランディはあまりにも生き方が無器用で、観ていて切なくなってきます。

 もう、ミッキー・ロークが演じているというよりも、ランディ・”ザ・ラム”という1人の中年レスラーが実在しているように思えてしまうくらい、演技を感じさせない、役になりきった熱演でした。実生活でも家族、財産、名声、仕事の何もかも失ったミッキーの苦しい経験が、そのまま生かされて役にいっそうの深みを与えてくれているような気がしました。

実は、私は若いセクシーな頃の彼の作品をほとんど観ていないので、『レスラー』と比較するために色々観なければ・・・と思っていたのですが、今は昔の彼の作品を観るのはもうちょっと先にしようかと考えが変わりました。プロレスラー、ランディ・”ザ・ラム”の余韻を、まだしばらくの間は大切にしておきたいからです。

 『レスラー』を観た後、今年3月の第81回アカデミー賞の主演男優賞発表の映像をあらためて見直してみました。今回は、今までのオスカー授賞俳優・女優が1人ずつ候補者を紹介するという何とも豪華な発表でした。『ガンジー』で主演男優賞を授賞したベン・キングズレーは、オスカー候補者である、『レスラー』のミッキー・ロークをこのように紹介しました。(以下、NHK BS2の授賞式映像の字幕より抜粋しました)

 「 『レスラー』のランディ・ロビンソンは リングと人生への復活を果たした男。色あせた金髪男がこんなに気になるのは何故? 理由は1つ、ミッキー・ロークです。 正直な俳優だからこそ 強烈な印象を残しました。 人生が思うようにいかなくても、やり直すことの尊さを知っているからです。 君には表舞台が合っている。王者、ミッキー・ロークの復活です。(Welcome back, the returning champ,Mickey Rourke! )  」

 素晴らしい作品です。『レスラー』は8月28日までの上映です。是非ご覧下さい!

Resler

「SFX映画の世界」映画ポスター展のお知らせ

 シネマテークたかさきの映写ボランティアスタッフで、高崎映画祭でも初期の頃から映写を担当してきた小田橋さん所蔵のポスターコレクションから、「SFX映画の世界」を特集した映画ポスター展が戸田書店 榛名店で開催中です!

 スターウォーズ、猿の惑星、ハリー・ポッター(前作まで)等のシリーズをはじめ、50点のSFX映画のポスターが展示されています。小田橋さんは高崎映画祭が開催される以前からポスターのコレクションを始めたそうなので、年代物の貴重なポスターが見られるかもしれません。

 シネマテークたかさきからは少し離れていますが、お時間がある方は榛名まで足を伸ばして、是非ポスター展をお楽しみください!!

 「SFX映画の世界」映画ポスター展  開催中~7月30日まで

 会場: 戸田書店 榛名店 (高崎市上里見町30  TEL027-374-3377   AM9:00~PM9:30)  

     http://www3.wind.ne.jp/book_haruna/ 

フィッシュストーリー  「原作もの」の楽しみ

 7月4日より上映が始まりました『フィッシュストーリー』。いま数々の作品が映画化されているベストセラー作家、伊坂幸太郎原作の作品です。

 いわゆる「原作もの」の映画を観るとき、皆さんは小説既読派、未読派、どちらでしょうか?私はなるべく原作を読んでから映画を観たい方です。頭の中のイメージが映像になってどんな風に動くのか、また原作がどのようにアレンジされているか・・・わくわく期待しながら観るのが楽しみです。でも、原作のイメージに近い作品は結構少ないもので、好きだったシーンや登場人物がカットされていたり、反対に余計な設定が加えられてイメージが違ってしまったり、がっかりしてしまうことも時々あります。

 さて、ただ今上映中の『フィッシュストーリー』はどうかと申しますと・・・原作は単行本の中で51ページしかない短編です。そして、映画は、この短編からよくこんなにイメージが膨らんだなあ!と驚いてしまうくらい、いきいきしたステキな作品でした!原作とは違った設定だったり、付け加えられた部分もあるのですが、それが決して余計な付け加えにはなっていなくて、映画ならではのエピソードとして面白いのです。ラストには、ちゃんとまとまって、爽快なエンディングになっています。それに何よりもキャスティングが最高にはまっています。「原作もの」としては、かなり原作ファンも楽しめる作品になっているのでは、と思うのですが・・・どうでしょうか??

 そして、実は原作以上かも・・・と思ってしまったのが、劇中のパンクバンド”逆鱗”と、映画のタイトルでもある彼らの曲『フィッシュストーリー』です!原作ではほんの数行しか出てこない歌詞から、ちゃんとした、かなりかっこいい1曲が出来上がっていて、バンドもかなり本物っぽいです。「僕の孤独が 魚だったら・・・」の不思議な歌詞が観終わった後も何度も浮かんでくるくらいです。原作のイメージ以上に、音楽と映像が加わって、すごくリアルな実在のバンドになりきっていました!

 映画の最後のエンドロールで、キャストを注意深く見ていると、えっ、あの人が出ていたの??とびっくりするようなサプライズゲストが脇役で出演していることに気がつきます。どうか最後まで気を抜かないでしっかり楽しんでご覧ください!!

Fish_2 http://fishstory-movie.jp/

おなじみの名優たちの競演   -PARIS-

 20日(土)より上映中のセドリック・クラビッシュ監督作品 『PARIS』。美しいパリの街並みを舞台に、ありふれた日常のなかでの様々な人々の人間模様が描かれています。観終わってやさしい気持ちになれるような、心にしみる作品です。7月3日(金)までの上映です。是非、ご覧ください。

『PARIS』では、パリの街に住む様々な年齢・職業の人々を、フランスの俳優たちが演じていますが、実はキャストの中には、今までシネマテークたかさきで上映した作品にも出演している俳優が多いのです。当館での彼らの出演作品を挙げてみますと・・・

ジュリエット・ビノシュ・・・『隠された記憶』『パリ・ジュテーム』『ホウ・シャオシェンのレッドバルーン』『汚れた血』(←7月11日より上映予定)

ロマン・デュリス・・・『真夜中のピアニスト』『愛より強い旅』

アルベール・デュポンテル・・・ 『ブルー・レクイエム』『モンテーニュ通りのカフェ』『地上5センチの恋心』『いのちの戦場 アルジェリア1959』

カリン・ヴィアール・・・『美しき運命の傷痕』                          

メラニー・ロラン・・・『真夜中のピアニスト』

ジル・レリューシュ・・・『輝ける女たち』

 シネマテークたかさきの常連のお客様にとっては、おなじみの顔が多いのではないのでしょうか?今までにご覧になったものとは違った魅力の、新しい役柄での名優たちの競演をどうぞ お楽しみください!                  

『PARIS』公式HP   http://www.alcine-terran.com/paris/index.html  

Paris

                                                                                                                         

シネマテークたかさき スタッフ紹介

アルバイトスタッフ紹介より遅くなってしまいましたが、シネマテークたかさきのスタッフ紹介をします!

shioさん・・・・・支配人 兼 高崎映画祭総合ディレクター。出張や会議も多くとても忙しい支配人です。穏やかで頼れる当館のリーダー。

kobaさん・・・・・副支配人。気になったもの、好きになった世界は極めようとする熱中派タイプ。ライブ、演劇、舞台挨拶・・・etc 精力的にどこへでも出かけていきます。

i氏・・・・・映写・月刊スケジュール担当。古い映画にも詳しい。不思議に落ち着いた雰囲気を持った人です。デパートの物産展めぐりは欠かしません。

moeさん・・・・・物販・関連展示担当。猫大好き&子供大好き。上映作品の資料を集めて、壁の展示物を手作りでまとめています。

o氏・・・・・映写担当。ボランティアスタッフ。高崎市内の古い単館映画館の頃から、映写技師としてのキャリアを持つベテラン技師。映画についての生き字引的存在です。

正スタッフ以外にも、高崎映画祭ボランティアスタッフ、たかさきコミュニティシネマのメンバー達が、イベントの時などお手伝いをしてくれています。これらのメンバーで頑張っていますので、これからもシネマテークたかさきをよろしくお願いいたします!

ニクソン関連の映画

23日より、いよいよ上映が始まりました 『フロストXニクソン』。

アメリカ進出を目指すTV司会者デビット・フロストと、汚名返上と政界復帰をもくろむ

リチャード・ニクソン元大統領との伝説的インタビュー。二人の息詰まるスリリングな

心理的駆け引きに、ぐぐっと引き込まれる話題作です。

元々は舞台劇で、ロンドン、ブロードウェイで公演され、その舞台版でのオリジナル・キャスト

の二人、フランク・ランジェラとマイケル・シーンが、はまり役を映画版でも熱演しています。

是非、劇場でご覧下さい。

ところで、主人公の1人であるニクソン(1913~1994)は、ご存知のとおり、実在の

アメリカ第37代大統領です。

ベトナム戦争の終結、中国訪問・国交への足掛かり、日本に対しては沖縄返還に同意する

など、対外的には平和主義に尽力し、その他も様々な実績を残しました。

が、この映画のインタビューの争点でもある、「ウォーターゲート事件」の盗聴に関与した責任

をとり、アメリカ史上初めて大統領任期中に辞任しています。

ニクソンの波乱に富んだ人生と、興味深いエピソードの数々、そして何より「ウォーターゲート

事件」は魅力的なドラマの題材であったようで、『フロストXニクソン』以前にも、ニクソンに

関するいくつかの作品が作られています。

『大統領の陰謀』 (1974年 監督:アラン・J・パクラ 出演:ダスティン・ホフマン、ロバート・

レッドフォード)・・・ウォーターゲート事件を調査したワシントン・ポストの二人のジャーナリスト

の手記を基にしたドラマ。

『ニクソン』 (1995年 監督:オリバー・ストーン、出演:アンソニー・ホプキンス)

・・・青年時代から、弁護士を経て政界入り、大統領就任、そして辞任に至るニクソンの半生。

『キルティン・ダンストの 大統領に気をつけろ!』 (1999年 監督:アンドリュー・フレミング、出演:キルティン・ダンスト、ミシェル・ウィリアムズ 日本未公開)

・・・ウォーターゲート事件の鍵を握ってしまった二人の女子高生を描いた、ティーン向け

コメディ。

『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』 (2003年 監督:ニルス・ミュラー、出演:ショーン・

ペン)

・・・1974年ワシントンのバルモチア国際空港で起きた、実際のハイジャック未遂事件を

基にしたドラマ。犯人は民間機をホワイト・ハウスに突っ込ませて、ニクソン大統領を

暗殺しようと計画していた。

そのほか、実際の歴史映像を織り交ぜた、あの『フォレスト・ガンプ』 (1994年 監督:

ロバート・ゼメキス、出演:トム・ハンクス)の中でも、ニクソンが登場しています。

『フロストXニクソン』をご覧になるのをきっかけに、他のニクソン関連作品も

見比べてみると面白いかもしれません。

支配人がラジオ高崎に出演しています

高崎映画祭総合ディレクターでもある、シネマテークたかさきの

志尾支配人が地元高崎のFM局、ラジオ高崎に出演しています。

ラジオ高崎 FM76.2MHz 

毎週(木) 11:00からの番組「COLOR」の中で、11:15くらいから

曜日担当コーナーとして出演中!

コーナーでは、 上映する作品を中心に色々お話しています。

どうぞ、支配人の生の声での映画情報を、ラジオからお楽しみ下さい!!

上映作品の関連展示にも ご注目ください!

劇場においでいただいているお客様は、もうご存知のことと思いますが、

シネマテークたかさきでは、上映中、またはこれから上映予定の作品についての

関連記事や、写真、資料などを劇場の壁に展示しています。

スタッフがそれぞれの作品に合わせて資料を集め、レイアウトしています。

( 『神童』や『人のセックスを笑うな』などの、群馬ロケ作品の上映時には

手作りロケ地マップが、なかなか好評でした。)

今週は、『チェ 28歳&39歳』の、チェ・ゲバラの活動年表や

『いのちの戦場 -アルジェリア1959-』の、ブノア・マジメルが撮影した写真パネル、

『ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』のライブ写真なども展示中です!20090513135047

     

作品をご覧になる前後に、どうぞ壁の関連展示も ごゆっくりご覧下さい!

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お客様が映画をよりお楽しみいただくための、お手伝いになれば嬉しいです。