ニクソン関連の映画
23日より、いよいよ上映が始まりました 『フロストXニクソン』。
アメリカ進出を目指すTV司会者デビット・フロストと、汚名返上と政界復帰をもくろむ
リチャード・ニクソン元大統領との伝説的インタビュー。二人の息詰まるスリリングな
心理的駆け引きに、ぐぐっと引き込まれる話題作です。
元々は舞台劇で、ロンドン、ブロードウェイで公演され、その舞台版でのオリジナル・キャスト
の二人、フランク・ランジェラとマイケル・シーンが、はまり役を映画版でも熱演しています。
是非、劇場でご覧下さい。
ところで、主人公の1人であるニクソン(1913~1994)は、ご存知のとおり、実在の
アメリカ第37代大統領です。
ベトナム戦争の終結、中国訪問・国交への足掛かり、日本に対しては沖縄返還に同意する
など、対外的には平和主義に尽力し、その他も様々な実績を残しました。
が、この映画のインタビューの争点でもある、「ウォーターゲート事件」の盗聴に関与した責任
をとり、アメリカ史上初めて大統領任期中に辞任しています。
ニクソンの波乱に富んだ人生と、興味深いエピソードの数々、そして何より「ウォーターゲート
事件」は魅力的なドラマの題材であったようで、『フロストXニクソン』以前にも、ニクソンに
関するいくつかの作品が作られています。
『大統領の陰謀』 (1974年 監督:アラン・J・パクラ 出演:ダスティン・ホフマン、ロバート・
レッドフォード)・・・ウォーターゲート事件を調査したワシントン・ポストの二人のジャーナリスト
の手記を基にしたドラマ。
『ニクソン』 (1995年 監督:オリバー・ストーン、出演:アンソニー・ホプキンス)
・・・青年時代から、弁護士を経て政界入り、大統領就任、そして辞任に至るニクソンの半生。
『キルティン・ダンストの 大統領に気をつけろ!』 (1999年 監督:アンドリュー・フレミング、出演:キルティン・ダンスト、ミシェル・ウィリアムズ 日本未公開)
・・・ウォーターゲート事件の鍵を握ってしまった二人の女子高生を描いた、ティーン向け
コメディ。
『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』 (2003年 監督:ニルス・ミュラー、出演:ショーン・
ペン)
・・・1974年ワシントンのバルモチア国際空港で起きた、実際のハイジャック未遂事件を
基にしたドラマ。犯人は民間機をホワイト・ハウスに突っ込ませて、ニクソン大統領を
暗殺しようと計画していた。
そのほか、実際の歴史映像を織り交ぜた、あの『フォレスト・ガンプ』 (1994年 監督:
ロバート・ゼメキス、出演:トム・ハンクス)の中でも、ニクソンが登場しています。
『フロストXニクソン』をご覧になるのをきっかけに、他のニクソン関連作品も
見比べてみると面白いかもしれません。
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