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『キャタピラー』先行上映8/12(木)レポート

8月12日(木)
シネマテークたかさきにて、『キャタピラー』先行上映を行ないました。
平日の日中にもかかわらず、満席のお客様に迎えられ、
上映後、久蔵を演じた大西信満さん、若松孝二監督がご登壇されました。

Photo_2
実際、小学生時代に戦争を体験した若松監督は、「戦争映画」というと、正義のためにという映画が多い中、いつかそうではない苦しんだ人々を描きたいと思っていた。
また、当時を知らない大西さんは、自分が演じたような状態で帰還した人々たちが天井を見ながらどんなことを考えていたのかを想いながら演じた。と、この映画への想いをお話いただき、

若松監督は、映画を通して伝えたいことを以下のようにお話されました。

戦争はいいこと何もない。
戦争はただの人殺しである。
この映画を観て1人でも国家のやることに対して、ちょっと待てよ?と、考える余地を持ってほしいのです。
それを繰り返さないようにすること。それが終戦である。

客席からは、質問もたくさん寄せられ、
大西さんへ、四肢のない役を演じられて大変だったこと、監督の演出について

大西さんは、当時のことを理解して、どう自分のものにしてゆくかが大変でした。演出は、細かい指示はなく、当時のことを知らない自分たちへ、当時彼らが立っている空気づくりをされ、緊張感のある、大きな意味での演出をされていた。

と、テストなし、1回まわしという緊張感溢れる現場の雰囲気が伝わるお話でした。

監督からは、
1人でも多くの方にご覧いただきたい。
皆さんの口コミが劇場を潤します。
単館の映画館を助けるのはみなさんの力です。
高崎にこの劇場ありというふうにやってもらいたいです。
と、劇場への激励もいただき、スタッフ一同、身のひきしまる想いです。

また、舞台挨拶終了後は、お2人によるサイン会を開催し、直接質問される方でにぎわいました。

Photo_38月14日(土)より4週間上映です。
1人でも多くの方にご覧いただきたい、本年度の超オススメ作品です。

ご来場お待ちしております!

コメント

シネマテーク高崎様

突然失礼いたします

山岳ガイドのNagaokaといいます

「キャタピラー」上映になりましたか
是非見たいと思っていました。

それも舞台挨拶があったなんて
まるで夢のようですね
行きたかったです。

実は昔若松監督とは、ちょっとだけ
仕事をさせていただいたことが
ありました。

生意気なようですが
とても人の気持ちが分かる監督の
一人だと思っています。

キャタピラーの先行上映と若松監督・大西さんの挨拶を知り、予約の電話をしましたら、すでに満席とのこと。キャンセル待ちのお願いをして、だめかなぁと思っていたところ、スタッフからのお電話。参加させて頂きました。      ベルリン映画祭で寺島さんが女優賞を受賞して話題になっていましたが、どんな映画なのか楽しみに思っていました。       作品を観た後は、体にどっと疲労感が襲ってくるような感覚でした。演じている人間のむきだしの感情が響いてくる映画でした。  若松監督・大西さんの挨拶から、この映画に対する真っすぐな思いが感じられました。

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