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謹賀新年

  新年あけましておめでとうございます。080102_132345

 2008年の元旦。駅伝をTVで流しながらふと庭に目をやると風花が舞っていました。例年に比べて随分とあたたかな冬を過ごしてきましたが、昨年末急に冷え込んで来た感覚があって、年明け早々雪かもなどという天気予報に、雪が降る正月、を想定はしていました。しかしすがすがしい青空にはらはらと舞う白い雪に目を奪われた瞬間に、かざはなという現象を久しぶりに思い出した、そんな少しの驚きが混じりました。そしてその美しさにしばらく見入ってしまいました。
 幼い頃には風花というのは、群馬特有のものだと聞かされていたように思います。山に積もった雪が空っ風で吹き下ろされて里に舞ってくるからということで、 この空っ風に起因するところが大きいとの話だったのでしょう。群馬に限らず山と風の関係で見られる現象ですが、山に囲まれて育った私はやはりこの風花に、冬の訪れを感じ、同時に春の兆しを感じ、なんだか懐かしいような嬉しいような特別な時間に足を踏み入れた気分になります。
 相米慎二監督の『風花』が公開されたおりに、それを「かぜはな」やら「ふうか」やらに読む人々が多かった事が思い出されました。漢字が読めないというよりは、その<かざはな>という現象を知らなかったり、そこに触れていない人々も多くいたからですね。へえ、そんなもんかあと思った事をふと思い出しました。
 生まれ育ったこの土地でまた新しい一年を迎えました。この土地でこそ感じる風土や風習を感じながら、ここでしか感じられない映画の時間を、今年もまたじっくりとお届けしていきたいと思っております。
 今年も一年どうぞよろしくお願い致します。


 

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